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福田花音が語る 「私が好きなハロー!プロジェクトのアルバム」 文字お越し

HELLO!PROJECT COMPLETE ALBUM BOOK』つー本をタワレコで購入するとついてくるポスターの裏面にまろことかにょんこと福田花音さんのインタビューが載ってるよってことで、この本が発売してから随分日が経つしそろそろ良いだろうと思い今回打ち起こしました。1万と2000文字と結構なボリュームですので折りたたみます。

 

 ↑こいつです

 

 

HELLO!PROJECT COMPLETE ALBUM BOOK』発売記念!ハロー!プロジェクトきってのハロプロヲタとして知られるアンジュルムの福田花音に「好きなハロプロアルバム、アルバム曲」について話を聞いちゃいました!

〇まずはBerryz工房の話から…

--昨日の今日ですから(※インタビューは3月4日に行われました)、まずはBerryz工房の話からしましょうか。

「案外3月3日よりも、2月28日とか3月1日のライヴのほうが気持ち的には泣けちゃって……。もうどんどん終わりが近づいてきているんだなって思ったんですけど、3日の最後のライヴは、思ったよりもメンバーの皆さんが明るくて、いつものテンションでライヴをしてらしゃるのを観て、”もしかしたらこれはサプライズで、実は終わりじゃなかったですっていうのを発表してくれるんじゃないか"とか、ちょっと期待しちゃったりもしました。でもホント実感がなくて、ただライヴの千秋楽みたいな気持ちになるくらい、寂しい気持ちを忘れさせてくれるライヴだったんです。まあ最後はもちろん涙したんですけど、でも楽しかったし、”かわいすぎて涙が出る”っていうのを経験しました」

--かわいすぎて涙が(笑)。

「はい、シンデレラの服に変わったときに、悲鳴とともに涙が出ちゃって、”かわいいー!”って思って。本当に感動的でした」

--セットリストはいかがでした?

「神でした。メンバーの皆さんが考えると、普通だったら曲が偏っちゃうじゃないですか。なのに、ファンの方も全員が”おーっ”ってなってたってことは、ちゃんとファンの方の気持ちを、11年以上かけて理解してくれたんだなって。Berryz工房さんが、ファンの方の気持ちもちゃんとわかってくれてるんだなというのをあらためて感じて感動しました」

--今はどんな気持ちでしょう。

「昨日の夜、頭が痛くて、帰ってから速攻横たわったんです。でも朝起きても、まだちょっと痛くて。泣きすぎて頭痛くなったんです(笑)。昨日よりも今朝のほうがカラッポな感じがあって、別に毎日Berryz工房さんに会っているわけじゃないので、生活的には特に変わってないのに、”あ、Berryz工房は活動停止しちゃったんだ”って現実を突きつけられる感じで」

--家でそんなに泣いてたんですか?

「家ではそんなに泣いてないんですけど、ライヴの最後のMCとか、最後の曲とか、その後にアーチを作ってメンバーの皆さんをお迎えしたんですけど、その時も涙が止まらなくて」

--須藤(茉麻)さんのMCもすごくよかったですね。

「須藤さんの涙にもうるっときました。須藤さんは最後まで涙を流さないで貫き通すんだろうなって思ってたから、”流さない”って決めてる須藤さんでも泣いちゃうってことは、もうホントに心からの涙なんだろうなって」

--そんなことのあった次の日に”好きなアルバム”のインタビューしたら、Berryz工房ばっかりになっちゃうんじゃないかなと思ったんですが、今日は好きな曲とか、好きなアルバムの話をおうかがいできればと思います。

「すごく思い出に残っているアルバムは『ベスト!モーニング娘。1』です。このアルバム、なぜかお母さんに全然買ってもらえなくて。そんな高いわけじゃないし、買える値段だったと思うんですけど。だから友達に借りて歌詞を全部自分でメモしてましたね」

--メモ(笑)。

「一生懸命覚えて、ライヴに向けて練習して。<DANCEするのだ!>とかすごい好きでした。今ライヴで歌われているかというとそうでもないし、ご本人たちが歌われている姿もほぼ見ないんですけど、この曲を聞くと”ハロプロだー♪”って思うし、純粋にオーディションを受ける前のただのファンだったことを思い出します」

--これが出たころはハロプロエッグに入る前ですよね?

「はい、2001年ですね。キッズ・オーディションもまだ受ける前で。本当にただのファンだし、この頃はBerryz工房さんや℃-uteさんもまだいなかったし、小学生でハロプロに入れるという発想がまずなくて、中学生からモーニング娘。さんのオーディションを受けられるから、中学生までに一生懸命歌とダンスの練習をしようと思って、モーニング娘。のオーディションに向けて、個人練習をしている最中でした。”ASAYANボーカルオーディションマイク”っていう、『ASAYAN』とモーニング娘。さんのコラボのマイクがあって、それも持ってたし、e-karaも持ってたし、e-karaのヘッドセットのほうを買って、踊りながら歌える訓練みたいなのを家でずっとしてました」

--Berryz工房でいちばん聴いたのは何ですか?

「いちばん聴いたのは『第②成長記』です。これは買いました。”スッペシャルパッケージ”仕様になってて、7枚のジャケ写がついてて、好きなのを表紙にできるみたいなタイプだったんです。熊井(友理奈)さんがかわいくて、熊井さんを表紙にしてたんですけど、菅谷梨沙子さんも二つ結びにしてるのがかわいくて、迷って一日おきに変えたりして部屋に飾っていたのを覚えてます。この中に入っている<さぼり>とか<愛する人の名前を日記に>が好きなんです。<さぼり>は2月28日のライヴの時に歌ってらっしゃったんですけど、あえて2番の歌詞を歌ってたんですよ。最初は”間違えちゃったのかな”と思ったんですけど、全員が当たり前のように最後まで2番の歌詞を歌っていたんです。<さぼり>はフルで通して好きな曲なんですけど、2番を歌われる機会って、あまりないじゃないですか。だけど、最後に2番の歌詞を歌っているっていうのに、歌詞とか歌の意味も大切にしているんだなあって感じて、あらためて<さぼり>も好きになりました」

--さすがですね、すぐに2番だと気づくのも。

「”塾さぼろう”って最初に聞こえてきて”あれっ!?”ってなったら、みんなどんどん2番の歌詞を歌っていってて。”たこ焼きとソースと初恋のにおいでさぼったのがバレちゃう”みたいな歌詞があるんですけど、私、”たこ焼きのソース”だと思ってたんですよ。でも”たこ焼きとソースと初恋のにおい”っていう、なんかつんく♂さんっぽいなって。”たこ焼きとソース”まではわかるけど、”初恋のにおい”でもバレるんだみたいな。キュンとしました」

--小出祐介さんと嶺脇育夫さんとコンピ『ハロー!プロジェクトの全曲から集めちゃいました!Vol.4小出祐介(Base Ball Bear)編』の鼎談で、これが関西あるあるなのかすらわからないけど、すごく泣けるという話になりました。絵が思い浮かびますよね。

「MVがないのに、頭の中で勝手にMVが作られちゃってるっていうか。それぐらい歌詞の世界観がハッキリしている曲で好きです」

--これはリアルタイムなんですよね。

「はい。小学校4年生の時かな」

--自分で買ったんですか?

「買ってもらってたと思います。私めちゃくちゃお小遣いが少なくて、700円の筆箱も買えなかったんですよ。だからみんな筆箱変えてるのに、自分だけ全然変えられなくて。基本お母さんと一緒に行動していたので、どこか一緒に行ったときに買ってもらうみたいな感じで」

--発売日に合わせてお母さんに買ってもらうのも、それなりに技術が必要ですよね。

「そうですね。この頃はまさか自分が将来的にフラゲとかするようなオタクになっているとは思っていませんでした。発売してから、おねだりして買ってもらえるまでにちょっとまだ期間があったので。それまではラジオとかで聴いたりして」

--今ではすっかりフラゲまでするようになり。ハロー!プロジェクトに入っても、CDをもらったりはあまりしないんですよね。

「全然もらわないですね。人数も多いですし、私はエッグだったので、なおさらもらえる身分でもなくて。自分で買っていました。買わないと、ほかの子に追い抜かれちゃうみたいな思いもあって。みんなが聴いてない曲を聴いて、覚えて、歌のレパートリーが増えると思ってたので。とにかくライバル心が強かったので、一日でも早くBerryz工房みたいになりたいって気持ちがすごく強くて。好きな気持ちで負けたくなかったんです」

--Berryz工房のほかのアルバムについてはいかがですか。

「全部のアルバムを聴きました。『③夏夏ミニベリーズ』の<マジ夏すぎる>も好きです。メロディがすごくいいですよね。このアルバム、ビーチサンダルが付いてんですけど、なくしてしまったんですよ。ショックで、その話を<スマイレージの>メンバーになってからいろんなとこで話させていただいたら、ファンの方がそのビーチサンダルをくださって……ハロプロに入ってよかったなと思いました(笑)」

--そこで入ってよかったと(笑)。

「3月3日のBerryz工房さんのライヴも一般で取ろうと思ってたんですよ。よりいい席で観たいじゃないですか、もしかしたら一般で取ったほうがいい席が取れるかもしれないし、そしたらそっちで観ようと思ってたんです。でもやっぱり取れなくて、関係者席で観させていただいたんですけど。チケットが取れなかった時でもそういう席で観れるとか、並ばないでグッズが買えるとか、そういう部分は頑張って辞めないでメンバーになってよかったなとすっごい思います」

--事務所からしたら、一般枠でチケットを取って観るとか、現場が混乱するから絶対やめてほしいと思ってますよ!

「でも3月3日は、最後だし、ファンの方も周りなんか見ないでステージしか観ないだろうし、なんとか紛れ込めるだろうと思って頑張ったんですけど(笑)」

--ちなみに、Berryz工房から離れた時期はなかったんですか?ちょっと聴かなかった時期があったり。

「自分のことに必死な時期はありました。でもこうやって振り返ってみると全部覚えてる。だから離れたってことはないんですけど、(スマイレージの)<恋にBooing ブー!>の時は、ちょうど℃スマコン(℃-uteスマイレージ プレミアムライブ2011春~℃&Sコラボレーション大作戦~)をやらせていただいてた時期で、℃-uteさんもメチャクチャかわいくて、”どっちも選べない!”ってパニックになったりしてました(笑)」

--一緒にツアーを回ったら、あらためて℃-uteの良さがわかった。

「もともと℃-uteさんも好きだったんですけど、その陰でのすごい努力してるのを目の当たりにしたら、推さざるを得ないっていうか。<桃色スパークリング>が私の仲では衝撃的で、全員がめっちゃかわいいMVで心が揺らぎかけたんですよ。その時に、スパガ(SUPER☆GiRLS)の前島亜美さんとBerryz工房さんについて語らせていただく企画があって、その記事を見た℃-uteさんから起こった表情をした写メが送られてきたんです(笑)。”どっちも好きだし、私はどうやって生きていけばいいんだ(悲鳴)”みたいな感じでした(笑)。でも気づいたらBerryz工房さん一直線。℃-uteさんは先輩として尊敬してるとこは変わってないんですけど、推しっていうよりは尊敬。Berryz工房さんはどっちもって感じで。『6th 雄叫びアルバム』の時くらいから、ハロプロのメンバーとしてみなさんとの距離も近くなってきていて、もうひたすらに大好き、憧れというよりは仕事としてちゃんと観て研究しなきゃいけないなという目が入ってきちゃった部分もありますね」

--オタクじゃなくて、研究の目線もあった。

「『雄叫びアルバム』とか”雄叫びハウス”(Berryz工房コンサートツアー2010初夏~海の家 雄叫びハウス~)というツアーの時は、ちょうどスマイレージがメジャー・デビューして、オープニング・アクトをやらせていただいたりしていたので、ライヴを何度もみせていただいたり、同じライヴに2回、3回と行ってリハーサルから見学させてもらう日もあったので、その時は、もちろん好きっていう気持ちはあったんですけど、そういうことよりも、ちゃんといい部分を吸収しなきゃっていう思いで観てました」

--そうやってBerryz工房℃-uteの舞台裏をみて、やっぱりプロフェッショナルだなと感じたりしました?

「実際にBerryz工房さんがリハーサルしている姿を見ると、迫力とかオーラがすごくて、本当に”この人たちはアイドルだなあ”って感じで。私がハロプロに入って、特に安倍なつみさんと後藤真希さんを初めて見た時に”芸能人オーラ”が凄かった印象があるんですけど、そういうのをBerryz工房さんからも感じて、いつもは優しく話しかけてくれたり、普通の女子高生みたいに面白い話もしてくれるのに、ステージに立ってマイクを持つと、”ああプロだな”って思います。小学生からデビューされてて、入った歴からいえば2年とか3年の差なんですが、やっぱりデビューしてるのが早いぶん、自分たちから発信していくこととか伝えたいこととか、見せ方とかがうまくて、全部尊敬です。逆に尊敬しない部分というか、学べない部分がなくて、それこそどこを吸収いたらいいんだよっていうくらい全部、見なきゃいけない部分みたいな感じですね」

--最初はファンとして見ていて、それから裏側を見てしまうと、どんな気持ちになるんだろうって思うんです。

「初めてエッグとしてリハーサルした時に、℃-uteさんとかBerryz工房さんがいらっしゃったんですが、自分たちが同じ舞台に立つ仲間という風にはまだ思えなくて。芸能人の方がいるみたいな。私が当時エッグでいちばん小さかったっていうのもあって、いっぱい先輩が話しかけてくださったり、かわいがってくれて、今でも”昔の花音は面白かった”って言ってくれるんですよ(笑)。すごい生意気だったって言われてて、先輩にもそう感じられるのはヤバいなと今になって思います。でもそういう世間知らずだったから、やってこれたのかなとも思います。

--福田さんは今も面白いですよね(笑)。

「いえいえ。自分がクラシック・バレエを習っていたことを先輩に知ってほしくて、クルクル回って”おはようございます”って挨拶してたり(笑)。今じゃ考えられないんですけど。ドリームモーニング娘。さんにもやっていたらしくて。後から先輩と一緒になった時に”そういえば前、クルクル踊りながら挨拶してたよ”って言われて、自分でもあり得ないなって思いました」

--今自分がその立場にいて、小学生がクルクル踊りながら挨拶してきたら、どう思うんでしょうね。

「まずビックリしますね。もちろんかわいいなとも思うんでしょうけど、ちょっと変わってる子なのかなとか。当時の私はまだ小学生でよかったなと思います」

〇ようやくBerryz工房以外の話

--Berryz工房以外にも好きなアルバムはありますか?

℃-uteさんの『ショッキング5』もすごい好きです。思い出深くて。この時もちょうどスマイレージのメジャー・デビューでオープニング・アクトでいろんな先輩のライヴを回らせていただいていて、『ショッキング5』のライヴをたくさん観たんですよ。特に<君の戦法>が大好きで、中島早貴さんの台詞がかわいくて--中島さんは常に℃-uteのセンターっていうわけじゃないんですけど、誰よりも℃-uteの中でポジションがしっかりしているというか。ダンスの時は絶対センター・ポジションにいたり、台詞は絶対中島さんみたいなのが確立してたり。これもちょうどベリキューどっちを推したらいいんだよって迷っていた時期で、このアルバムを聴きこんでました。<君の戦法>が好きすぎて、ほかの人が歌うっていう情報を聞くとちょっとイラッとするんですよ(笑)。中島さんにしかできないし、超えられないじゃないですか。中島さんだけの記憶でいたいというか、自分の中では。それくらいこの曲は好きです。ハロコンで<君の戦法>はやってほしくないですね。まだ1回もハロコンでシャッフルに入ってきたことはないんですけど、これはずっとご本人で貫き通してほしい」

--自分がやれと言われたらどうする?

「んー。断りたくもなるんですけど、言われたらやっぱり嬉しいです(笑)。あと、<四月宣言>も好きです。最後の”さあ 行くよ 未来へ”っていう歌詞の”へ”の音程が、半音で下がっていくんですよ。そこが超好きで、そういうよさをわかってくれる人ってあんまりいないじゃないですか。でもずっと頭の中で思っていて、半音下がる終わり方の中途半端な感じが、逆にスッキリしていいなあって。心に仕舞っていたんですけど、それをふと言ったら、前田憂佳ちゃんも”同じこと思ってた”って言ってくれて。ピアノやってるんですよ、2人とも。だからピアノやってる人は、鍵盤が見えるっていうか。一音下がるんじゃなくて半音下げたんだなあみたいな。それがこの曲をいい感じで締めてるのが好きで、今でも<四月宣言>はけっこう聴いていますね」

--真野(恵里菜)さんはいかがですか。

真野ちゃんの最初のアルバム『FRIENDS』の<サンタのサキソフォン>っていう曲は、スマイレージがコーラスに参加させてもらっているんですけど、あまり公にされてないんです。1回もライヴでやったことがないので、一度やってみたかったなって思うんです。真野ちゃんって1曲1曲に思い入れがあるイメージが強いのと、本人と歌詞がリンクされている曲も多いので、真野ちゃんにしか歌えないんじゃないかなって思って。あんまり真野ちゃんの歌を歌わせてもらったことはないんです。密かにどの曲も全部好きで、カラオケではすごい歌いますけど」

--たしかに、ピアノだったり雨だったり、本人と歌詞が結びついているところがありますよね。

「<黄昏交差点>とか<みんな、ありがとう。>とか<My Days for You>とか好きなんですけど、本人が歌うのが一番好きだなっていつも思います。」

--真野さんは、エッグとしてはスマイレージのメンバーのほうが先輩だったのに、先にデビューしてしまって気まずかったっていうエピソードがよく語られるじゃないですか。福田さんはどう思ってました?

「ファンの人にも、私の性格だから悔しかったでしょって言われるんですけど、当時って中学生以上の子だけデビューできるかのテストが受けられたというか、私は小6でギリギリ受けられる年齢ではなかったんです。だからあまり悔しいっていう気持ちもないっていうか。審査にも行ってないから選ばれるわけがないっていう。”真野恵里菜がデビューします”ってメールがきて、突然のことすぎて私も”えっ!?”みたいな。エッグにいながらやるのか、それともどこかのグループのメンバーになるのか、詳しいこともわからないまま気づいたらハロコンで、一人でメンバーの衣装とか着てたりしてたので、そんなに悔しいとかなかったり、単純に有原栞菜ちゃんの後だったので、エッグからもデビューできる人が増えるんだな、もっと頑張らなきゃって思いました」

--そんなネガティヴな感じでもなかったんですね。

「そうですね、真野ちゃんのバック・ダンサーをやらせていただいた時も申し訳なくて。ほかのメンバーがすっごい間違えるんですよ。真野ちゃんは絶対間違えないのに。それで何度もNGになって、絶対、自分だったら迷惑じゃないですか。あらためて”ホント真野ちゃん、あの時はごめんね”っていう気持ちで、いつもあやちょ(和田彩花)と話します。ホント迷惑だったよねって(笑)」

--ダンスの先生も、真野さんはうまいって言ってました。飲み込みのスピードが……。

「早いです。でも真野ちゃんとしても、後輩が先にデビューして、(先輩の)バック・ダンサーよりも覚えるのが遅かったら……みたいなプレッシャーもあったのかなって。なのにそんなの気にせずメチャクチャ間違えまくって(笑)、申し訳なかったなって」

--真野さんは努力の人ですからね。自分たちのアルバムはいかがですか?

「自分たちのは大好きです。『②スマイルセンセーション』が、いちばん好き。自分の歌は聴かないって人が多いと思うんですけど、私は自分の歌をすごい聴くんですよ。聴いてると、”アイドルだなあ”って実感するんです。だから意識を高めるためにも聴いてるし、好きな歌を自分が歌ってそれがCDになってるっていうのを実感できるじゃないですか。それが好きで。普段の自分はあまり好きじゃないんですけど、アイドルとして歌ったり踊ったりしている自分を観るのが大好きなんです。ぶりっことかナルシストじゃなくて、単純に好き。自分が好きなことをやってる姿が。みんなは恥ずかしいって言うんですけど、ソロ・ヴァージョンのMVも観るし、歌も聴くし、ライヴのために録った自分のソロ・ヴァージョンの<あすはデートなのに、今すぐ声が聞きたい>があるんですけど、ipodに入れていつも聴いてます」

--プロとしては必要ですよね。自分がどういうふうに見えているのかを考えるのは。でも、自分のソロ・ヴァージョンを観るっていうのはやっぱり福田さんっぽい(笑)。

「すっごい観ます。普通に、自分が一番好きって思っちゃいます。MV観てても自分のところだけ止めて、復唱したり。別にかわいいと思ってるわけじゃないんですけど、”なんでみんな私のファンにならないんだろう?”って思っちゃう」

--すごいですね(笑)。セカンドの曲はよく聴いた?

「とくに<夕暮れ 恋の時間>が大好きで。最後の、”私 よし!カワイイぞ!”っていうパートはレコーディングの時から”絶対言いたい”思ったんですけど、でもきっとあやちょかりなぷ~なんだろうなあって思ってたら、ディレクターさんに”福田になったよ”って言われて、すっごい嬉しくて、”ありがとうございます”って言ったら”和田みたいに本当にかわいい子が歌うと嫌味になるから、福田なんだからね”って言われて! でもなんだかんだ結果的に自分の歌割りになったから、”本当のかわいい”じゃなくてよかったなって思いました(笑)」

--へこたれないですよね。

「かわいくないって言われたいです。もちろんかわいいって言われるのは純粋に嬉しいんですけど、ズバズバ言う友達には”すば抜けてかわいいわけじゃないよね”とか言われて(笑)、”素直な意見だな”と思えてけっこう好きです。そういうこと言われてもあんまり落ち込んだりしないです」

--さすがです。話を戻すと、自分たちの曲をよく聴くと。

「聞きます。またライヴの演出を自分でやったことはないんですけど、考えるのも好きで。<好きよ、純情反反抗期。>も、”真夜中抜け出し”っていうところで、怪しいドアからみんな抜け出してきて、もう一方で不良みたいな悪いことしているチームがあって、”私、悪い子ね”とう部分を演じてみたいのと、真夜中にお家を抜け出しているところとか、表現したら面白いのになとか。いつかそういうのをやってみたい。めいめい(田村芽実)はわかってくれるんで、そういう話をよく話しますね」

--メンバーが増えたから、動かせるコマが増えたわけだし。

「3・3・3で分けて3グループも作れるようになったので、6人だったら2つのグループでしか表現できなかったことが3個でできるんだと思うと、妄想が広がります。実際に演出を頼まれていないからこそ自由な発想ができるっていう部分もあると思うんですけど、いつかはやってみたいです」

--それこそ昨日のBerryz工房は自分たちでこういうことをしたいっていうのを考えてましたもんね。

「素晴らしかったです。<21時までのシンデレラ>の演出が個人的にすっごい大好きで、カメラが下から録ってて、夏焼さんと菅谷さんがお姫様のように見えて。でも”シンデレラ”は自分のものみたいな意識が強くて、ちょっと悔しかったです。あれはやりたかったな。”シンデレラ演出シリーズ”は自分の中に何パターンもあったんですよ。お城のセットでシンデレラの服を着てっていうのは何度も考えた演出だったので、今からやったとしても、シンデレラ・リスペクトじゃなくてBerryz工房リスペクトという解釈に世の中ではなっちゃうんだなあと思うと、悔しい部分もあったんですけど、あれはみなさんお姫様みたいでかわいかったです」

--シンデレラの生まれ変わりって言わなくなりましたよね。でも言わなくなっただけで、意識はしてるんですね。

「してます。あえてこう遠ざけているみたいな段階で、本当に吹っ切れたわけじゃないんです」

--まだ心残りが。

「ディズニーのグッズを打っているお店に行って、シンデレラのものがあるのにラプンツェルを選ぶ自分にすっごい心が痛かったりとか。シンデレラのものがあると買いたくなっちゃうし、ほかの人がシンデレラの話をしていると悔しい」

--買えばいいのに!

「ホントに生まれ変わりだとどこかで思ってます(笑)」

〇将来の夢は…

--話を戻して、ほかに好きなアルバムはありますか?

「松浦(亜弥)さんのアルバムは、すごい聴いてました。<100回のKISS>が好きで。MVでニット帽を被っていて、それに憧れて、白いニット帽を買って、松浦さんみたいな恰好をして、家でe-karaをしてました。e-karaって私が唯一アイドルになれる場所だったんですよ。純粋にホントに憧れてたなあ」

--本当にアイドルが好きなんですね。

「松浦さんは今でもいちばん聴くんです。昔の曲もそうですし、松浦さんが大人になられてからの曲も聴くんですけど、全部好きです。<dearest.>がとても好きなんですけど、一昨年のカウントダウンコンサートの時に松浦さんが歌ってらっしゃった時に、つんく♂さんが”松浦は別格”っておっしゃってて。昔から歌唱力はずば抜けていたけど、今になってもそういうのが衰えることなく、さらに経験を重ねてもっと深い歌になっているのがすごい、みたいなことをおっしゃっていて、まさにその通りだなって思ったし、松浦さんの歌は上手くて、聴いててまったく苦kるしくならないっていうか、すんなりと歌詞も入ってくるし、技術もスゴイし、いろんなジャンルの歌が歌えるし、憧れです。松浦さんの歌は難しいからバースデイ・イベントもさけていたんですけど、最近は挑戦してて。歌いながら難しいなって思います」

--毎年、自分のバースデイ・イベントで歌う曲を楽しみにしていますよね(笑)。

「はい(笑)。今年は18曲選びました。ソロで歌える機会って少ないので、なるべくいろんな歌を聴いてもらいたいなって思って、1年かけて選んだんです(笑)。バースデイ・イベントが終わったら次の年のバースデイ・イベントが終わったら次の年のバースデイ・イベントに向けて、走り出すんですよ。カラオケの一覧表を見たり、資料をネットで探したり。誕生日に関連する歌詞のものがないかなとか。今の気持ち、伝えたいことは何だろうとか。1年間何度も、何パターンものセトリを造っては作り替えて。それでやっと決まります」

--そういう観点からもハロプロの曲を何度も聞き直しているんですね。

「聞き直してます。前にももっとハロプロに詳しくなりたいと思った時期があって。こんなにたくさん曲があると、聴いたことがあっても忘れてる曲とか、そこまでちゃんと覚えてない曲もあったので、ちゃんと調べて、知らない曲にチェック項目を付けて、イチから覚えなおしてる時期もありました」

--もう10年いるわけですよね。それでもまだまだ掘って聴く余地がある。

「あります。全部の曲がちゃんとフルで完璧に歌えるかといわれたらそうではないので、それが悔しいんですよ。”この曲なんだっけ?”って聞かれたときに答えられないのが悔しくて、だから頑張って覚えたり。(資料を見ながら)あ、あとWさんもよく聴きます。2人が双子みたいでかわいくて、ライヴでもずっとバック・ダンサーで踊らせてもらったりしたのもあるし……Wさんの曲も聴いたらハロプロの曲だなっての多くて、<キャラ&メル>が好きなんですけど、今でもカラオケでよく歌います。だから、一昨年のカウントダウンで、<デコボコセブンティーン>を嗣永(桃子)さんと辻(希美)さんで歌ってらっしゃったんですけど、私も歌いたかったんですよ!」

--カラオケは1人で行くんですか?

「1人で行きます。店員さんに顔も覚えられてて(笑)。もう顔パスぐらいの勢いで、会員証は提示頼まれなくなっちゃったんですよ。それが恥ずかしかったけど、その恥ずかしさにも慣れてきちゃって。毎日のように行ってます」

--でもハローの曲だと大変じゃないですか、グループで大人数だったりするし。

「歌って見て、ああこれは一人用に作られた曲じゃないなって思ったりしますよね。あと、藤本(美貴)さんとか、安倍(なつみ)さんの曲ってホントに難しくて。息が続かない曲もあれば、音域も低い曲から高い曲まであって、安倍さんの曲がいちばん難しいです。なので、安倍さんは歴代でいちばん尊敬している先輩なんですけど、歌ったことがいちばん少ないのも安倍さんの曲かもしれないです」

--福田さんがどんどん歌が巧くなっているのは、そういう熱心なところもあるからなんでしょうね。

「歌うのが本当に好きで、家にいてもいつも歌ってるんですよ。お風呂でも熱唱する。カラオケでも歌うし。でも喉はあんまり壊れないので痛くない限りずっと歌い続けています。車でもカラオケのアプリをスピーカーに繋いで歌ってます(笑)」

--子どもの頃から変わってない(笑)。ところで後輩の曲はいかがですか?

ハロプロ研修生の曲が好きで。この間のイベントでも<恋したい新党>を歌わせてもらったり。私が研修生の頃は、オリジナル曲はなかったので、歌やましいなあと思うと同時に、研修生だからこそ、いろんなジャンルにチャレンジできるじゃないですか。グループのコンセプトみたいなものがまだ決まっていないと思うので。だからいろんな歌があって、全部好きです。<Crying>も好き」

--ちゃんとアルバムも聴いてるんですね。

「この間、ハロコンのDVD観てたら<Crying>を歌ていて。もう泣けたんですよ。みんな一生懸命歌っていて。しかもその時は研修生なのに全員が今はデビューしてる子たちだったんです。アンジュルムの三期メンバーもいたし、羽賀(朱音)ちゃんとか、牧野(真莉亜)ちゃんとか、稲葉愛香ちゃんとか、こぶしファクトリーのみんなとか、デビューできてよかったねって思ったし、自分が研修生だったので、デビューまでドキドキするのがわかるんです。だから、観てて嬉しいなと思いました、単純に。こんなに一生懸命頑張ってたみんなの将来の道が今はもう決まってるんだなと思ったら感動的なDVDだと思えました。

--それはやっぱりスマイレージがあったからですよね。研修生からデビューするっていう道ができたのは。

「今は2年間ぐらいしか研修生に在籍していなくても、デビューしていないことをあせっているじゃないですか。だから、それくらいみんないっぱいデビューしてるんだなと思うと、自分ももっと頑張らないとなっていつも思います」

--でも福田さんも大人になったと感じました。Juice=Juiceが結成した時なんかは相当気にしてたのに(笑)。

「そうでしたね。でもJuice=Juiceの曲は大好きです。好きを通り越してJuice=Juiceと仲がいいっていうのもあるので、この曲を歌ってほしいとか、想いがいっぱい出てきたりしますあ。高木紗友希ちゃんに<青いスポーツカーの男>を歌って欲しいんですよ。昔からプロデューサー願望みたいなものがあって、いつかはつんく♂さんになりたいんです(笑)。清水(佐紀)さんと徳永(千奈美)さんがハロー!プロジェクト・アドバイザーになられたじゃないですか。私はさらにその上を目指したい(笑)。つんく♂さんの助手になりたいですね。……いや、やっぱり助手じゃなくて、つんく♂さんになりたいです。将来の夢はつんく♂さんです!